旅行

インド 聖なる河のほとりで③

前回はこちら↓↓↓

インド 聖なる河のほとりで②インドのヴァーラーナシーで宿のクーラーをめぐるトラブルの話です。 旦那コラムは停電と貧乏だと輪廻から解脱できない?に関する話です。...

 

旦那コラム

インドは暑い

 

漫画ではインドで40℃までになった旨を説明しました。

40℃って暑いと思いませんか?

インドでカレー

この暑さについてちょっとしたエピソードがあります。

インドに着いたばかりの時、デリーの観光客が集まる安宿が多い地区に滞在していました。砂埃舞う通りを歩き、ぬかるみに足を取られると、暑さが身にこたえます。滞在日の初めの頃は体が暑さになれていませんから、疲労から気分が悪くなって、熱中症で倒れるんじゃないかと思うほどでした

ちょうどお昼の時間だったので、カレー屋さんに入りました。しかし、クーラーはなかったので、店内も非常に暑かったです。カレーを注文したわけですが、とても暑いのにさらに熱いカレーではなかなか箸も進みません(実際はスプーンですが)。しかも、インドのカレーはとびきり辛くて、食欲もあんまりわきませんでした。

(ちなみにインドのカレーには種類によって辛いのと辛くないのがあるにはありますが、大抵はくそ辛いです。○○壱番屋では3辛・4辛ぐらいが好物な僕でも、耐えがたいほどの辛さです。)

それでも、何か食べないと体力が落ちてしまいますから、頑張ってカレーを食べていると、白人の家族がカレー屋さんに入ってきました。

両親と20歳くらいの娘さんでしたが、娘さんの体調が悪そうで、お母さんは店員さんに「水を持ってきて!」と頼み、お父さんは濡れたハンカチを娘さんのおでこに当てていました。娘さんは意識が少し朦朧としているのか、虚ろ気な目をしていました。

日本人の僕でもかなりきつい環境ですから、もともと暑さにそれほど強くないはずの白人にはさらに過酷だったろうと思います。

そんな一家を横目になんとかカレーを食べきりお店を出ました。カレーを食べている時から汗がどんどん流れていました。相変わらず体力的にきつい状況で店の外に出ると、一陣の風が体を吹き抜けます。汗が蒸発し、一気に体が冷えるのがわかりました。

もう、そんなに辛くありません。

さっきまで、頭のてっぺんが焦げそうなほど熱くてふらふらだったのに、今はスキップできそうなほど体が楽なのです。カレーの発汗作用と汗の冷却作用はこれほど強力だったのかと実感しました。

さっきまでは暑さにやられ、通りに陽炎が揺れ、なんだかぼやけて見えていましたが、この暑さはインドの洗礼だったのかもしれません。暑さを克服すると、少し風景がくっきり見えるようになった気がします。こうして初めて、旅行者はインドに招き入れられるのかもしれません。人によっては、さらに深く入り込み、離れがたく感じる人もいるようです。

(なお、インドに行くと考え方が変わるといった話を聞くことがありますが、旅行に慣れていない人がインドに行くことを個人的にはあんまりおすすめしません。衛生面の問題もありますし、面白い旅先は他にも世界中にありますので、わざわざインドでなくても良いかとは思います。インドは旅するのに体力を使う場合もありますからね。)

インド ヴァーラーナシーにて

インド デリーにて

 

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