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旦那コラム
インドでチャイを貰ってはいけない?
インドで知らない人から話しかけられて、ホイホイとついていってはいけません。というよりも、世界中どこだって知らない人に簡単に心を許してはいけません。日本だって親や学校で教わりますよね。
僕は、幸いにして飲み物に薬を入れられた経験はありませんが、当時のインドでは「知らない人からチャイを貰って飲んではいけない」という話をそこかしこで聞きました。漫画のとおり、警察からも聞きましたが、その他に出会った旅人やホテルの人から聞いたり、ガイドブックなどで読んだりもしました。
当時のインドではチャイ睡眠薬窃盗が、ちょっとしたブームだったんだろうと思います。
犯罪の地域性
ブームというとちょっと不謹慎に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際国によって様々な犯罪の手法があり、特徴や傾向もあります。
僕が旅行していた当時では、中南米では首絞め強盗やケチャップ強盗なんていうものもありました。首絞め強盗は路上で出合い頭に首をしめて、気絶したところで財布を奪うというものですし、ケチャップ強盗はケチャップを代表とする何らかの液体をかけて、ひるんだところで財布を奪うというものです。
ヨーロッパにいた時は、このような強盗の事例は一度も聞きませんでしたが、スリや置き引きが多いと注意をされました。例えば、列に並んでいるところで犯人の1人が騒ぎを起こして注目を集めておいて、別の犯人がポケットから財布を盗むというようなものです。ヨーロッパのスリの腕前は非常に高いとのことでした。
こういった特徴を知っておくというのは、実は大切なことなのです。
犯罪の情報収集
正直、犯罪の被害にあうという事は、しょっちゅう起きることではないです。
ガイドブックはおおげさに書いていますし、旅のアドバイスも少し尾ひれがついていることもあります。そんな話に慣れてくると警戒心が薄れてきて、「自分に限って犯罪に巻き込まれることはない」とか、「警戒ばかりしていると旅行を楽しめない」とか考えるようになるものです。
そして、ちょっとしたしょうもない犯罪被害にあったりするのです。
僕もエクアドルでカメラをすられたことがあります。あれ?ヨーロッパではなくて南米でしたね(笑)他にも、アフリカで偽札をつかまされたこともあります。
その地域でどんな犯罪があるか情報収集することは、自らの警戒心を研ぎ直すよい機会になるのです。実際、僕もスリが多い場所では、財布から手を離さないようにしましたし、置き引きがあるところでは、荷物から目を離さないようにしました。
きっとそうやって防いだ被害もあると思うのです。
インド ヴァ―ラーナシーにて
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