３６５分の１の味

嫁コラム

３６５分の２の味

この後、私はなおも友達に詰め寄りました。

頭の中は、「すき焼きを食べるのには理由がある！」だけが、ぐるぐると回っていました。

 

「彼氏と同じ誕生日で今日お祝い」、「出会った日と付き合った日と同棲記念日」など…殿方と縁遠かった私でもほとんどあり得ないと分かっている理由を探しました。友達からは「嘘でしょ!?」と言われ、大爆笑されました。

そして、友達から「学校の隣のお弁当屋さんにあるすき焼き弁当は？あれは、平日でも食べられるじゃん」と言われました。

「…確かに、すき焼き弁当はある。でも、あれは、すき焼きじゃない。何か…すき焼き風だよ、風。」と言いました。きっと、豚と牛の間くらいの豚なんだと言い聞かせ、現実を見ないようにしていた私（牛丼もその定義でした）。

でも、友達から「明日食べてみようよ」と言われ、「うん！！」と即答でした。

次の日に食べたすき焼き弁当は、当たり前にちゃんと牛でした。

 

今現在は、牛肉も時々買いますし、牛丼屋さんにも行きます。でも、すき焼きが一番のご馳走という意見は変わっていません。

旦那に実家でのご馳走について軽く話したことはありますが、「しゃぶしゃぶの方がご馳走じゃない？」と言っていたので、この漫画とコラムを読んだ後に

「こんなにすき焼きが好きだったんだね。よし。今日食べよう」と言ってくれるのを期待しています。

 

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