日常

世界で一番美味しいスープ

コラム

胃袋つかまれてます

旦那は、結婚するまで実家暮らしだったため、ほとんど料理をしたことがありませんでした。一度だけカレーを作ったことがあるそうですが、オリジナルで魚を入れたところ、とても食べられたものじゃなかったそうです。

そんな彼の手料理を食べたのは、付き合って初めての私の誕生日でした。トマトやアボカドを使った冷製パスタ(今考えると結構挑戦的だな…)でした。私の一人暮らしの部屋のキッチンで、慣れない手つきで作ってくれたのを思い出します。きっと実家では練習することも出来ず、失敗しないように一生懸命に作ってくれたのだと思います。
「料理は出来ない!」と力強く言っていたので、一口目はかなり不安でしたが、とっても美味しかったのを覚えています。どんなに褒めても、旦那は「いや…あまり冷えてないし…美味しくないよ」と謙遜していましたが。
そして、付き合って結婚するまでに作ってくれた手料理はこれ一つだけだったで、余計に印象深く嬉しかったです

結婚してすぐの頃は、私が働いていたこともあり、家事が上手くこなせない日が何度もありました。もともと料理が得意でなかった私は、仕事から帰ってきてから料理を作ったり、お弁当の用意をしたりと、毎日料理をすることがかなりストレスになっていました。
そして、料理ばかりに気を取られると、片付けや掃除がおろそかになり、完璧主義でもないのに、「何一つ上手く出来ない…!」と、ますます自己嫌悪に陥りました。
もちろん旦那は、日々元気の無くなっていく私を放っておくわけもなく、「何手伝おう︎!?何したらいい!?︎」と聞いてくれましたが、私自身が完璧ではないため、何を手伝って貰えば助かるのかも分からない状態でした。

でも、休日のある日、旦那が「僕が一からパスタを作ってみる!」と言ってくれたのです。
私はそれを聞いて、「あ………その手があったか」と思いました。
料理をすることがストレスなのに、手伝ってもらうこともストレスだった自己中心的な私は、何も見ずに何も考えずに、一から彼に任せてみることにしました。

そして、出来上がったパスタは………ちゃんとパスタでした(笑)
シーチキンとトマトのパスタでした。味も美味しく、何よりご飯作りが一度免除されたことが飛び上がりそうなほど嬉しかったです。彼は、誕生日の時と同じように満足がいかない様子で、パスタの茹で加減をかなり気にしていました。

そして、ここから彼のパスタヒストリーは始まります(笑)
それからというもの、休日になれば必ずパスタを作ってくれるようになりました。麺の茹でる時間を何度も何度も調整し、スパイスを揃え、我が家には縁のなかったオリーブやアンチョビを買うようになりました。
私が避けて通ってきたスパイス料理も、「何このスパイス…絶対ないだろうな…」と思いながらも棚を探してみると、大体あります(笑)
そして、今では、ネットや本を見ずに、オリジナルでパスタや料理を作ってくれるようになりました。しかも冷蔵庫にある余り物で作ってくれることが多く、味も格別で、彼の料理を食べるたびに「本当にこの人と結婚して良かった…」と思う日々です

 

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